「自分はお酒に強い」と思っているあなたへ。4,179人のデータが教えてくれた、体質と自己認識のズレ
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ストグレ開発者の林です。
「自分はお酒に強いほう」——そう思っている方、実は少なくないと思います。でも、その"強い"という感覚、本当に体質と一致しているのでしょうか。
先日、愛知県豊橋市の自動車部品メーカーである武蔵精密工業株式会社が、アルコール代謝遺伝子検査キットを無償展開する取り組みの一環で、4,179人分のデータをもとにしたホワイトペーパーを公開していました。愛知・東三河を中心に、会社員や製造業で働く人を多く含むデータで、なかなか興味深い内容だったので、今日はその一部をシェアしたいと思います。
「飲めるつもり」と「体質的に無理がない」は別物
このデータの中で、私が一番"ドキッ"としたのがこの数字です。
「あなたはお酒に強いと思いますか」という質問に「やや強いと思う」「強いと思う」と答えた人は、全体の21.6%(901人)。ところが、その中にも、アセトアルデヒドの分解が苦手な「ALDH2低活性・非活性タイプ」——いわゆる二日酔いになりやすい体質の人が6.2%(56人)含まれていたそうです。
「自分は飲める」という感覚は、経験や慣れでつくられるもの。でも、それが体質的な安全を保証してくれるわけではない、ということですね。見た目に反応が出にくいタイプの人ほど、実は身体の中で静かに負荷がかかっている可能性もあります。
「週4日以上飲む人」の5人に1人は、実は"弱いタイプ"
もう一つ気になったのが、飲酒頻度と体質のギャップです。
調査対象の中で、週4日以上お酒を飲む人は23.9%(998人)。製造業に絞るとさらに高く28.0%にのぼります。そして、その週4日以上飲酒する998人のうち、ALDH2が低活性・非活性の人は19.3%(193人)。つまり、日常的に飲んでいる人の中にも、約5人に1人は体質的に負担を抱えやすいタイプがいるということです。
「毎日飲んでるから強いはず」も、実はイコールではないんですよね。
影響は"その場"だけじゃなく、翌日にも
さらに、飲酒者のうち12.8%が「飲酒が原因で、普段できることができなかった」経験が月2回以上あると回答。8.5%は「前夜の出来事を思い出せなかった」経験が月2回以上あるそうです。
つまり、お酒の影響は飲んでいる最中だけでなく、翌日のコンディションや仕事のパフォーマンスにまで及んでいる人が一定数いる、ということ。これは個人の頑張りだけの話ではなく、職場や周囲の理解も含めて考えていきたいテーマだなと感じました。
大切なのは「飲むな」ではなく「知る」こと
このホワイトペーパーが繰り返し伝えているのは、飲酒を一律に否定することではなく、「自分の体質を知った上で、どう付き合うか」という視点です。全体の43.9%がALDH2低活性・非活性タイプという結果からも分かる通り、「飲める人」「飲めない人」ときれいに二分できるものではなく、体質はグラデーションです。
だからこそ、"飲めるつもり"で無理をするより、自分の体質やその日のコンディションに目を向けてあげることが、結果的に長くお酒と気持ちよく付き合うコツなのかもしれません。ストグレも、そんな「自分を大事にしながら楽しむ」お酒の付き合い方を後押しできたらと思っています。
※本記事は武蔵精密工業株式会社「これからのお酒との付き合い方を考える」(2026年9月発行、n=4,179)を参考に作成しました。同調査は同社が企業・自治体等を通じて提供した検査キット利用者のデータであり、一般人口全体の傾向を示すものではなく、因果関係を示すものでもありません。
